朝、目が覚めるも高山病と思われる症状はなく一安心。
まずは、ポタラ宮に行ってみることにする。
が、ポタラ宮に向かっている途中にバルコルという市場を通りかかったため先に見てしまうことに。
バルコルは活気に溢れておりとてもおもしろい。
歩いていると、マニ車を見つけ値切ってみる。
はじめ50元ということだったが、結局20元ほどで買うことができた。
予想以上に値段が下がった。
はじめからこんなに下がるとわかっていたらもっと値切れたかもしれないのに・・・残念。
それにしても値切る感じがとても面白い。
相手も気分良く値切りに応じてくれる。
まるでアラブのようである。
まだまだ魅力的なものも多かったし、また来ようと考えながらポタラ宮に向かうことにする。
チベットは汚く、臭く、全然おもしろくないと言う人がいたがとんでもない。
こんなにおもしろい場所があるのかというほど素晴らしい。
ポタラ宮は空港からラサに来るバスの中からも見ていたがやはりすごい。
映画で見ていた(それはレプリカだけど)ものの近くに実際に来ていることにテンションが上がる。
成都の宿で、”ポタラ宮に入るには整理券が必要で朝早くから並ばなければならない、場合によっては前日以前に整理券を手に入れておかなければ入れない。”という情報を得ていたためどの程度混んでいるのかを見に行ってみることにする。
やはりそれなりに並んではいるが予想よりはたいしたことがない。
とりあえず整理券だけは手に入れてしまおうと考え並ぶことにする。
しばらく並んでいると山下さんという人に話しかけられる。
同じくチベットに来たばかりであるということだ。
しばらく話をしていると、昨日飛行機で隣の席だった人に話しかけられる。
彼女はガイドを雇っているのだが、全員分の整理券を貰っておこうかとのこと。
どうやら1枚の紙で何人も入場できるようだ。
せっかくなのでお願いすることにする。
彼女は吉岡さんという名前であり、会社の休暇を利用してきたとのこと。
本日はポタラ宮の見学はできないということで明日11時に集合して見に行くことにする。
せっかく日本人で知り合ったのでご飯でも食べようかということになり、ポタラ宮の近くの茶館に入ることにする。
ここで、チベット名物のモモ(チベット餃子)を食べてみる。
チベット料理はものすごいまずいと聞いていたが、四川料理よりあっさりしておりけっこうおいしい。
チベット料理は意外にいけるかもしれない。
ここでバター茶初体験をした。
バター茶は吐きそうになるほどまずいと言う悪名高きお茶だが、ものすごい濃いミルクティーといった感じ。
お代わりをしたいほどではないが、どうしても飲めないというほどではなかった。
話をしているうちに、皆でランクルをチャーターしてナムツォに行かないかと誘われる。
噂では、ナムツォと同じくらい有名なヤムドク湖は大雨の影響で閉鎖されている(ネパールに行く際には通常はここを経由するらしい)ということだったので、せっかくなのでナムツォに行こうかなと考える。
まずは吉岡さんのガイドに値段を聞いてみるが、ガイドブックとかけ離れた信じられない値段を言ってくる。
この値段じゃ無理だということで、茶館を出た後にポタラの辺にいたガイドに値段を聞くとガイドブックどおりの値段を言われる。
ここで面白い状況を見ることができた。
どうやらはじめに高い値段を言ってきたガイドは漢民族で、次に妥当な値段を教えてくれたガイドはチベット族らしい。
チベット族は当然漢民族のことが大嫌いで金儲けばかりしてと非難しているし、漢民族としては自分たちのおかげで発展しているのにと考えているらしい。
複雑な事情である。
とはいえ、事情は僕らには関係ないので、安い方でランクルをチャーターすることにする。
そうこうしているうちに16時頃になり、彼らとは別れ、ジョカン寺に行くことにする。ジョカンは入場料が70元とかなり高いのだが、情報ノートを読んだところ17時以降には無料では入れることがあると書かれており、思い切って正面突破を図ったところ難なく通過。お金が浮いてラッキー。
ジョカンでは巡礼者が多くおり、チベットを満喫することができた。
一方、巡礼者の振りをして写真を撮らせてきてお金を要求するというありがちな行動をしてくるおばちゃんもたくさんいてびっくり。
神聖な場所でもお構いなしらしい。
ジョカンでは棒で床を突く工事をしながら歌を歌っているチベット伝統の工事法も見れて満足。
また、屋上からのポタラ宮の眺めが最高であった。
ここに来てはじめて気づいたことだが、20時ごろになってもまだ日が沈まない。21時ごろになってようやく暗くなりはじめる感じである。
そういえば今朝も8時ごろになってようやく明るくなってきた気がする。
考えてみれば、北京時間を利用しているにも関わらずもうほとんどカトマンズなのだから当たり前か。
それと一つ、こちらに来て始めてコンタクトのボトルを開けると噴水のように大量の液が噴出してきた。
高地に来ているのだなと実感できる出来事であった。
旅・・・こんな楽しいことがあるなんて。
都江堰から戻る途中、衝撃的なシーンに遭遇する。
中国は交通ルールというものが存在しないのかと思うほどひどく、皆がルールを守らないがゆえに大渋滞になってしまっていることも多い。
当然、軽い事故(ミラーが折れるくらい)は日常茶飯事らしくよく見かけていたのだが、やはり大きな事故も多いようだ。
都江堰からのバスに乗っていると人々が群がっている場所があった。
何かなと思い見てみると、人が倒れており、近くに三輪タクシーがぼろぼろになってひっくり返っている。
どうやら、バイクと三輪タクシーが衝突したらしい。
人が倒れているのも関わらず、周りの人は群がっているだけであり助けようとしない。
もしかすると死んでいたのかもしれない。
中国・・・。
経済発展に社会基盤が追いついていないようで残念な場面が多く見受けられた。

やることもないので成都を歩いてまわることにする。
成都の繁華街を歩いているとイトーヨーカドーを発見し入ってみることにする。
入ってみると、店員が頭を下げて「いらっしゃいませ」(中国語で)と言っているではないか!
また、ものを買ってもレジでしっかりとお礼を言われる。
教育が行き届いていることにとても感激してしまった。
日本でなら「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」なんて当然で言われても何も感じない。
しかし、ここ中国に来てからは社会主義を実感させられることが多かった。
スーパーでものを買った際、お釣りが間違っていたので伝えたところお釣りを投げ返されたこともあった。
ものを買うときに小銭がなければ舌打ちされることなんて日常茶飯事であった。
無愛想なのはすべての場所で共通なのではないかとも感じた。
しかし、ヨーカドーは違った。
感激して、全然必要ないものを買ってしまったし・・・。
中国に来てから驚いたことはたくさんあった。
その中でも特に、
・女の人も男の人もところ構わず「カーッ、ペッ」と痰を吐く・・・
・きれいな若い女の人が腕を上げたとき腋毛がボーボーだったりする・・・
・きれいな若い女の人なのに手鼻をかんでいた・・・
ということは印象に残っている。
中国全般に関して、いらいらすることも多かったし、ハードな旅であったと感じる。
成都では、家に風呂がないためか外で簡易プールで風呂に入っていたりもするのだが、それを利用して洗濯もしているらしく歩いていると突然頭上から(高層マンションの上から)水が大量に降ってくることもあった。
経済成長とマナーの国際基準化のアンバランスさが際立っている印象も受けた。
また、外部から来る人間(旅行者など)を拒む姿勢が国民性の中に潜んでいるのではないかとも感じた。もちろん、親しくなれば仲間意識も強いし、強固なコミュニティを作るのかもしれないが。
日本であれば、価値観や文化、生活のレベルがまったく違う人間がいても、少なくとも外見上は親切にするであろう。
しかし、中国では違った。
これは旅をする上では厳しいことではあるが、悪いことではない気もする。
中国人はどこに行っても中国語で貫くし(これは日本人も同じ)、マナーすら中国風で貫く。食べ物もどの国へ行っても中華料理というものは存在するし、チャイナタウンも多くの国に存在している。
彼らのどこまでも自分を貫く姿勢。これは嫌いではない。
しかし、正直に言って、中国人は好きになれなかった。
日本で会う中国人は、いい人が多いだけに、またそのような先入観があったがために、ギャップに耐えられなかったのかもしれない。
そうそう、後で知ったことだがこのときサッカーのアジアカップで日本VS中国の決勝が行われることとなっており、外務省は外出を控えるように発表していたらしい。
そんな雰囲気は微塵も感じなかったけれど。
さて、中国はここで終わりである。
明日はいよいよ、憧れのチベットである。
かなり体調も良くなり、1日やることがないので都江堰の水利施設を見に行くことにする。
世界最古の治水利施設とのことで世界遺産にも登録されており有名な場所らしい。
実際に行ってみるとただの川の中にある公園といった雰囲気。
敷地は広いがおもしろいわけではない。
せっかく来たので一応1周だけはすることにする。
ゆっくりあまり名所でないところもふらつきながら歩きおよそ3時間。
途中、天候が悪くなってきたので早めに成都に戻ろうかなと考える。
都江堰の町自体はあまりごちゃごちゃしていなく、道も広々しておりゆったりしていていい雰囲気であった。
都江堰のバスターミナルから都江堰への行き方がわからなかったのだけれど、聞くと親切に教えてもらえるし、大都会との違いを満喫できた。
